精神疾患アラサーよしふでの失敗と黒歴史~まだやれる~

人生情緒不安定。何度もうつ病。アラサー経歴無しでも気にしない

【肌弱い人注意】アトピーが居酒屋で働いたら手がめちゃくちゃ荒れた話

20歳前後、計2年半ほど某有名居酒屋チェーンでキッチンのアルバイトをしていたことがある。

その時に手がめちゃくちゃ荒れてヤバかった時の思い出。

 

19歳の頃、目的もなくふらふらと生きていた私は、とりあえず何かするにはお金が必要ということでアルバイトを探していた。その中で、駅前にある居酒屋の入り口横に貼り付けてあったキッチンバイト募集の紙が目に入った。

時給980円、22時以降は1200円以上。

 

当時、地元のコンビニやファミレスなどは時給800円台、他のバイトも高くても900円くらいが相場だった。(パチンコ屋は1100円以上が普通だったが客として行くから選択肢に入らなかった。)

 

これは破格。

(時給もいいし、料理できる男とかかっこいいだろ!)

このように単純すぎる動機で、何も考えずバイトに応募した。この手の募集は誰でもウェルカムだから面接が終わってすぐに採用の電話が来た。この日から充実した(?)バイト生活がはじまった。

 

先に言っておくと、昔から軽~中度のアトピー持ちで人よりも肌が弱く、荒れやすい体質だった。(今はほぼ改善された)。

 

キッチンの中にはそれぞれ持ち場があり、私は初日に揚げ場を任された。揚げ場は文字通り、揚げ物をするところだ。ちなみに店内のキッチンの配置はざっくりだとこんな感じ。

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説明しておくと、

洗い場は、汚れた食器や調理器具などを洗う。(手の空いた人がやる)

調理場は、ガスコンロの火を使ってフライパンや鍋を使って調理する。

刺し場は、刺身や寿司、サラダなど主に生ものを調理する。

焼き場は、焼き鳥や餃子など、焼き物をする。

揚げ場は、唐揚げやてんぷらなど、フライヤーを使って油で揚げる。

といった感じである。

 

持ち場によって調理が難しいものがあったりするため、新人はまず一番簡単な揚げ場からはじまる(店によって違うところもある)。やることは注文が入ったら冷蔵庫から食材(既に小分けや仕込みをされている)を取り出し、油で揚げるだけ。あとは揚げすぎや生焼けにならないように気を付ける。

ただ、この揚げ場やることは簡単だが、

 

むちゃくちゃ油がはねる。

 

顔や手にかかってクソ熱い。

 

ものを入れた瞬間にジュジョワ~ォォみたいな感じで荒ぶる。その時、熱湯のような水蒸気も出るからそれも熱い。ピーク時には、一気に注文が入ると食材をまとめて油に突っ込むし、慌てて入れてドボンと油がはねるわで悲惨なことになる。

高温の油が手に何度もついて、バイトを始めてからそっこうで手の周りが荒れた。

 

それから焼き場、調理場、刺し場の順に覚えていったが、1番肌にダメージがあったのが洗い場だった。洗剤がもっとも肌に良くなかった。

洗い場には洗浄機があり、熱湯と水圧で汚れを落とせるのだが頑固な汚れまでは落とせない。だから、洗浄機にかける前にスポンジと洗剤を使ってある程度手洗いしないといけないのだ。

長い手袋をしてやろうかとも考えたが、そうもいかなかった。ピーク時の居酒屋はかなり忙しい。調理をして洗い物をしてで手袋を付け替えてる余裕がない。なので素手のままでやろうと、皮膚科から飲み薬と塗り薬をもらい治療を行った。薬を使えば肌荒れやかゆみの問題なく仕事ができた。

 

 ただ、1番ひどかったのが22歳位の頃で、何を考えていたのか皮膚科に行くのが面倒で薬を使っていなかった。当時はたばこを吸っていて、汚い空気が蔓延するパチンコ屋にもしょっちゅう行っていた。たばこやパチンコ屋の空気は肌に非常によろしくない。アトピーでありながら自ら毒沼に飛び込むようなことをしてた。

 

この時の肌の荒れ方を、私はバイオハザードと呼んでいた。バイオハザードに出てくるゾンビの腐食した体のように、皮がただれ落ちて赤身の肉が見えているような状態に似ていたからだ。

 

特に、左手の甲一帯がそんな状態だった。掻かないようになんとか我慢はしていたが、就寝時はそうもいかなかった。寝ていると肌が燃えるようなかゆみで目が覚め、現実と夢の区別がつかない意識の狭間で思いのままに掻きむしっていた。そのおかげで血が付いた布団とべたついた手の不快な感触と共に起床するといった毎日を繰り返していた。

 

荒れすぎて包帯を巻くこともあった。かゆみがひどすぎて何をするにも集中できなかった。かゆみに関係なく、この状況にもう耐えられないと頭さえも掻きむしるまでに陥った。そして、本当にかゆみが辛くて傷口が見るに絶えない状態までなって、ようやく皮膚科にいき薬を貰い治療をした。薬を使うとみるみるうちに回復していった。もっと早く皮膚科に行っていればと後悔した。

今では跡形もなく綺麗な手になって安心している。

 

余談だが、数少ない友人の中に美容師をしている人がいるが、彼の手もかつての私のような感じだった。シャンプーや刺激のある液剤を頻繁に使うからだと言っていた。彼の手を見るたびに、今もこの時の記憶が反芻される。

 

 肌荒れには気を付けよう。

 

明日もハレルヤ