精神疾患アラサーよしふでの失敗と黒歴史~まだやれる~

人生情緒不安定。何度もうつ病。アラサー経歴無しでも気にしない

【自分が醜い…】醜形恐怖症で外に出れなくなった話

私が18~20歳くらいの時、醜形(しゅうけい)恐怖症になって外に出れなくなったことがある。

どんな病気かと言うと「自分の容姿に対して異常なコンプレックスを持ち、自分を醜いと思い込んでしまう症状」。精神障害であり、対人恐怖症の一種とも言われている。

 

もう少し説明すると、自分の体(一部)の欠点が気になりだして1日中考え込んでしまったり、その部分を他人に見られることを恥と思い、恐怖に感じたりする。他人に欠点を見せるのを極度に嫌い、引きこもりになることもある。

ちなみにこの病気は、他人ではなく自分の容姿のみに当てはまる。

 

私自身がこの症状になった時は、特に気になったのが髪型と顔だった。

 

1番最初に外に出れなくなったのは高3の頃。

この時は学校や家庭内の強烈なストレスの影響で、顔一面に無数の白ニキビができた。このニキビだらけの醜い顔を見るのが嫌で、毎晩ニキビを潰したが酷くなる一方だった。

同じクラスには日常的に会話する男友達が3、4人、女友達が2人いた。この女友達とは親しい仲で、私はその内の1人に好意があった。

だが、私はこの醜い顔を見られるのがとてつもなく苦痛だった。顔がこんなになっても、変わらず接してくれている。だけど、こんな格好悪い自分の姿は見せたくなかった。

それから、少しでも自分を良く見せようと朝の髪型のセットや顔の手入れを入念に行うようにした。自分が良いと思うまで時間をかけていたので、学校に着くのは3時間目や午後になることがあった。ただ、毎日自分のニキビ顔を見るのは辛く、気分はどんどん落ち込んでいった。

(なんで俺だけこんなにニキビができるんだろう。どうして治らないんだろう。)毎日悔しくて泣きそうになった。

最初は我慢しながら学校に顔を出していたが、そのうちに人の目を強く気になりだすようになり、自分の顔をさらすのが怖くなって引きこもるようになった。友人やその子から励ましのメールを貰ったが、私は顔の肉を引きちぎりたいほど自分の顔が嫌いで、家から出れなくなった。そして、そのまま学校に戻ることはなく、その高校を辞めた。(後に編入して高卒資格を取る)

学校を辞めたらストレスかから解放されニキビは無くなり、徐々に心に余裕ができていった。それから外に出てもあまり苦痛は感じなくなった。

ただ、それからも醜形恐怖は心の中にずっと残っており、時折その症状が出ることはあった。

 

ある時、ずっと髪型が決まらず、ワックスをつけてはシャンプーで洗い流し、またワックスをつけてはシャンプー…と同じことを何度も繰り返した。結局、納得行く髪型にならず、外に出れなかったことが何度もある。

他にも、着る服が全部ダサく感じて、何時間も悩んで外に出たものの、人の視線がずっと気になって落ち着かなかったことがよくある。

証明写真やカメラで撮った自分の顔は、いつも目を背けたくなる。

 

このように、引きこもりとまではいかないが、人の目が怖くて行動が制限されることが多々あった。

今ではだいぶ落ち着いたが、鏡を見てイケてないなと思ったら少し眺めることもある。まあ、これくらいは普通の人でもあるかなと。

 

自分で治す方法を色々調べていた時に「他人は他人に興味がない」という言葉が目に入り、、他人は自分のことなんか見てないということがわかった。実際、自分も他人なんか見てないし。けど、それを理解してすぐ治るなら精神病なんて存在しないよね。

頭ではわかっていても、そう簡単にはいかない。

人間なんてみんなこんなもんだよね。

 

明日もハレルヤ